目指すべき教師、上司像はライアーゲームのアキヤマ?
ライアーゲームの登場人物であるアキヤマは教師、上司が目指すべき姿なんじゃないかと思うんです。
正確には、実写版ライアーゲームの第2作目「LIAR GAME ~再生~」のアキヤマ。
そう思う理由を書いていきます。
※ここから先は映画の内容が含まれるため、ネタバレしたくない人はここでブラウザバックすることをオススメします。
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まずライアーゲームについてざっくり説明すると、ライアーゲームとは大金をかけて行われる複数人によるゲームでその名前の通り嘘や裏切り、騙し合いOKのゲームです。
プレイヤーたちは巧みに嘘やトリックを使い騙し合い勝利して大金獲得を目指します。
このゲームへの参加は自ら行うのではなく強制的に参加させられるもので、ある日突然プレイヤーにはゲームへの招待状と1億円が届けられ、ゲームに勝てば1億円を得ることができます。
その代わりゲームに負けると1億円の借金を背負うことになります。
この作品はドラマでシーズン2まで、1作目の映画はその完結編として作成され、今回私が挙げたのはその続編となる2作目の映画です。
2作目の映画は、1作目の映画にてアキヤマによって潰されたライアーゲーム事務局の仕返しというような流れになっています。
この映画のメインキャラはもう一人いて、名前はシノミヤ ユウ。
アキヤマが講師をしている大学の学生です。
シノミヤのもとにゲームの招待状が届き助けをアキヤマに依頼するところから始まります。
アキヤマはそんなもの無視しろと言っていたのですが、借金が怖く参加してしまったシノミヤのために自分もゲームに参加します。
シノミヤのように渋々参加したもの以外にも大金が欲しくて参加したものも来ており、ゲームは序盤から駆け引きの応酬となります。
ゲームに勝つためアキヤマは作戦を練り、シノミヤを助けながらなんとかゲームを優位に進めていきます。
しかし、そんな中で嘘や騙しが次々と行われいく光景にシノミヤは段々恐怖を感じ人間不信になっていきます。
そしてアキヤマにも強い不信感を抱いてしまい、「アキヤマ先生だっていつか裏切ってくるかもしれない。だから裏切られる前に裏切った。」とついにアキヤマを自ら裏切ってしまいます。
自分の行動は間違っていなかったと思い込もうとするシノミヤでしたが、実は自分は敵の策略によってアキヤマを疑うように仕向けられていたことが分かりました。
自分のための必死に戦っていたアキヤマを裏切り、裏切った理由もアキヤマのせいにしていた自分の愚かさにシノミヤは心から崩れ落ちました。
アキヤマは優しさでもう一度シノミヤに手を貸せと言います。
そこでこのゲームを続ける自信が無くなったと言うシノミヤにアキヤマはこのゲームをどう終わらせたいのかが重要だと言います。
そしてシノミヤが導き出した答えは「全員が借金無しで平和にゲームを終えること」
この思いを聞いたアキヤマはそれなら協力しようと言い、再び動き出します。
シノミヤはゲーム途中で他の参加者に全員で協力することを提案し、アキヤマも自分が優勝する気が無いことを示し協力を仰ぎます。
ですが当然だれも協力せずアキヤマ達の優勝の可能性も無くなり、だれもがアキヤマの負けを確信しました。
しかし、実はアキヤマはシノミヤの提案が失敗したときのために勝つためのプランBを用意しており、それによりなんと大逆転することに成功しました。
そしてシノミヤの思うこのゲームの終わらせ方も無事実現することができました。
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さて、ここまでダラダラと映画の内容を書いてきましたがタイトルの意図に戻りたいと思います。
ここで注目したいのはアキヤマの行動。
生徒の思いを聞き、賛同できるものであれば協力。
そして普通に協力するのではなく、失敗したときでも大丈夫なように二つ目のプランを考えておき、生徒が失敗を恐れず行動できるようにサポート。
これって良い教師、上司の理想像だと思いませんか?
経験が浅く失敗を恐れて十分なパフォーマンスが出来なくなってしまわないように、アイデアを素直に聞き入れ、失敗が起きたとしてもその失敗を部下、生徒に押し付けて終わりにしようとするのではなく、ちゃんとすべり止めを用意してあげる。
自分もこんな人間にならないといけないなと思いました。
(作戦を確実に進めるために、作戦を自分の中だけに留めておいた部分に関してはアキヤマは抜けていたなとは思いますが)
この映画を見たことない人は教材として、見たことある人はこの観点で再度視聴してみてはいかがでしょうか?